カタールW杯と日本サッカーと少年サッカー

三浦直弥 講師

三浦です。

カタールワールドカップで日本はドイツを破りました。歴史的勝利!と大盛りあがりです。

森保ジャパンは選手の活躍と監督の采配の両方が評価されています。

グループリーグを突破し、決勝トーナメントでベスト8以上の結果を期待して応援したいです。

ドイツのサッカー

三浦個人としての思いは、日本のサッカーの父と言われるドイツのデットマール・クラマー氏に、最大の恩返しが出来たのではないかということです。

日本サッカー協会がオリンピックチームの指導者として招いたデットマール・クラマー氏が与えた影響は大きいものでした。

ドイツの個人技術はもちろんチームプレーとしてのサッカーもクラマー氏が普及させました。

三浦が子供の頃のサッカー教科書は「クラマーのサッカー」という本でした。サッカーの基本を学びました。

60年前の日本代表はクラマーからリフティングやトラップを教わっていたと思うとこの数十年の進化にびっくりです。

ブラジルのサッカー

ただし、日本サッカーの土台はドイツサッカーだけかというとそれは違いますね。檜垣コーチの記事を読めばわかりますが、セルジオ越後氏を始めとして、ネルソン吉村、ジョージ与那城、ラモス瑠偉などなどブラジルの技術がボール扱いの基礎を作ったことは間違いのない事実です。

組織としてのサッカーはドイツ流かも知れませんが、釜本邦茂さんのトレードマークとも言える胸トラップからのシュートの胸トラップも、ネルソン吉村氏から教わったとのこと。クラマーが伝えきれないボール技術は、ブラジルの影響が大きいです。

三浦カズ選手もブラジルで活躍し、その技術と思想で現役最年長のプレーを続けています。リスペクトしかありません。

ワールドカップは見るものだと思っていた

三浦が小学生から中学生の頃は、日本代表はワールドカップの予選を突破できずにいました。

アジア予選では韓国以外に中東のチームに全く歯が立たないという状態でした。特に韓国にはどうしても勝てませんでした。

韓国のスポーツカーと言われた車範根(チャブンクン)選手が出ていた時代の韓国には全く勝てる気がしませんでした。

ドイツではベッケンバウアーやゲルト・ミュラーが、オランダではクライフやニースケンスが1970年代サッカーの象徴でした。それでも見るだけで楽しいワールドカップの存在はワクワクするものでした。

そのワールドカップに日本が出場できるようになったのは、やはりJリーグの誕生によるものです。

三浦が指導してきた選手たちは30歳以下の若者ですが、彼らが小学生の頃にはすでに日本はワールドカップに出場していて、日韓ワールドカップも経験しています。

それ以後のワールドカップでも、日本代表ユニフォームのレプリカを着ることが当たり前になっている世代です。

日本代表選手が海外チームに移籍し、日本代表として集結する。そのような環境となったことで、日本が世界に追いついてきたことは間違いないでしょう。

サッカー育成はドイツをモデルにしていた

日本サッカー協会JFAは、日本のサッカーを世界レベルにするために指導者の育成が重要だとして、ライセンス制度を取り入れ、講習会を開き、指導者のレベルアップを図りました。

三浦が指導ライセンスを取得しようと勉強していた20数年前の教本では、お手本はドイツ、フランスでした。

育成システムが確立しているドイツ、それを模倣しているフランスをお手本にすれば日本も世界レベルに追いつけるはずだ。という考え方でした。

その後、スペインサッカーが世界を制すると、ショートパス主体のポゼッションサッカーが流行するなど、トレンドを反映させつつ育成システムが作られていました。

少年サッカーの指導で活かしたいこと

世界のサッカーを楽しもう

少年サッカーの育成現場では「ワールドカップを見て勉強しよう」という言葉が合言葉のようになっているかも知れません。

三浦も「ワールドカップの試合をたくさん見よう」と言います。しかし、勉強しようとは言いません。

勉強するよりも「見て楽しむ」「サッカーの楽しさを知る」「サッカーは地球上で一番競技人口が多いことを知る」「1つのプレーに大観衆が一喜一憂する」「サッカーはチームプレーである」「選手がボールを蹴り、選手が走る」「ゴールを奪う」「ゴールを守る」「ルールがサッカーを楽しくしている」・・・・

日本代表を応援することは大賛成ですが、それだけではもったいないです。クラブチームどうしの試合は毎年行われていますが、国どうしの大会であるワールドカップがなぜこれほど人気なのか。そこに触れて欲しいと思っています。

世界の国々のサッカーに触れる

ブンデスリーガやプレミアリーグで活躍する選手たちも母国に戻ると母国スタイルのサッカーでプレーします。

例えば、メッシやネイマールやエムバペもチームはパリ・サンジェルマンですが、母国はアルゼンチン、ブラジル、スペインです。パリ・サンジェルマンと母国でのサッカーは別物ですが、それぞれのチームは国伝統のサッカーや選手の長所を集めてチーム作りをします。

このような「サッカーを取り巻く世界」を知ることもワールドカップならではと言えます。

トップチームのプレーを少年サッカーに落とし込む

サッカー指導で迷いがあったらトップチームを参考にしよう。指導者講習会でそう教わったことがありました。

どういうことか理解できませんでしたが、分解すると理解できました。

トップチームがハードワークしようというテーマを掲げていませんか?皆さんのチームでは選手が足を止めていても「走れ」としか指導していないのはないですか?

今、目の前にいる少年たちが将来サッカー選手として成長していく過程で、さまざまなチームでさまざまなコーチから指導を受けるだろう。

その時、指導されている内容がトップチームで掲げているテーマに基づくものであれば、選手たちも指導者もブレが少ないという意味だったように思います。

変幻自在なシステムを理解することがテーマではなく、フォーメーションとは何か、グループワークとは何か、サポートやカバーリングとは何か、というような小さな単位でのプレーを理解することが少年サッカーの課題だということです。

まとめ

浅野のトラップ、シュートのシーンは目に焼き付いて離れませんね。何度見てもスカッとします。

サッカーは大人を子供にする。しかし、少年を大人にするともいいます。

ワールドカップを純粋に楽しむこと。勝ち負けだけのダイジェストを見るのではなく、結果がわからないゲームを見続けること。意外性だらけのスポーツがサッカーです。

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