【少年サッカー】試合の動き方(ラインの上げ下げ)

戦術 三浦直弥 講師

三浦です。

サッカーの試合の動きの基本について解説しています。

今回はラインの上げ下げについて解説します。

ラインの上げ下げって何?

少年サッカーの試合を観戦する保護者から、質問がありました。

サッカー経験者の保護者が子供たちのサッカーを見て「ラインを上げろ、ラインを下げろ」と言っているのですが、ラインって何ですか?コーチが指示するものですか?

という質問です。

保護者は試合中は戦術的なことを口にしてはいけないのですが、つい口に出てしまったのでしょう。保護者会に説明する必要があるな、と思いました。

と同時に、サッカー用語についても保護者に説明する必要があるな、と思いました。

ラインは文字通りディフェンスラインのことですが、これを上げる、下げる必要性がオフサイドとの関係があることも説明する必要があると思いました。

サッカー経験の浅い子供たちにもラインを上げる、下げることの意味を教える必要があるようです。

ずるずるラインを下げるなの意味

サッカーの動きを語る上で、オフサイドは避けて通れないでしょう。

強い相手と戦う時に引いて守ってしまうのは、自軍エンド(自陣)を選手で固めて相手に自由に攻撃させないことが目的です。

スペースが狭ければパスも通りにくいし奪いやすくなります。引いて守れば相手チームも自陣に入ってくるのですが、背に腹は変えられないということです。

しかしベンチではコーチがラインを下げるなとトーンの高い声で叫んでいます。

ラインを下げるとどうなるのでしょうか。

ちなみにラインとはゴールキーパーのすぐ前にいるディフェンスラインのことです。

3バックなら、センターバック1人と両サイドにサイドバックがいます。

通常、攻め込まれていれば、このラインにセンターハーフやサイドハーフの選手も入ってきます。

相手チームの選手(普通はフォワード)がこのラインよりゴールライン側にいて、後ろからボールを受けるとオフサイドになります。

相手チームのフォワードはオフサイドにならないように、ラインの手前でスルーパスをもらうタイミングを伺います。スルーパスがでたら即シュートです。

ですから、ラインを下げるということはオフサイドのラインが下がるので、ゴールに近い距離でシュートを打てるということです。

これは損ですね。

なので、ゴールを守ろうとズルズル(なぜかこの擬態語がピッタリ)とラインを下げると、ラインの手前からシュートを打たれたりします。

これはこれで怖いです。

思い切ってラインを上げると、スルーパスを出された時に相手フォワードとゴールキーパーが1対1になる場面が生まれます。

スルーパスを出させないことも守備ですし、出たパスをインターセプトできるようトレーニングすることも必要です。

センターバックがフォワードをマークすることが普通なので、スルーパスを受けたフォワードにシュートを打たせないよう守備することが大事でしょう。

ラインは誰が上げ下げの指示を出すのか

サッカーの守備で、サッカー経験の浅い選手がディフェンスラインに入るとオフサイドラインを上げたにもかかわらず、ポツンと残ってしまい、相手をオフサイドにすることができないという現象が生まれます。

このミスでシュートが入ってしまうとチームメイトからけっこうプレッシャーを受けます。

センターバックの選手が声を出して、ラインを上げる、下げる、下がっている選手がいたら指示をして上げさせるということをします。

ゴールキーパーの指示により上げ下げすることもありますが、ラインが一直線になっているかどうか、ゴールキーパーの目では遠近感がアバウトになることもあります。

センターバックが最後尾になって左右に首を振ることでラインについてきていない選手を見つけることができます。

サイドバックになったらセンターバックの選手をこまめに見るようにしましょう。いろんなサインがあるはずです。

まとめ

ラインを上げて、相手の攻撃をゴールから遠ざけることは勇気がいることですが、オフサイドというルールがあるからラインという考えが生まれたということを理解する必要があります。

ルールを理解することは、サッカーの試合を楽しむうえで大切なことです。親子でそろってルールを理解して、サッカーを楽しみましょう。

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