新シーズンでのチーム力アップのために必要な基本の見直しとは?

三浦直弥 講師

三浦です。

GWに入りました。連休中にはU12リーグ(6年生主体)や交流戦が行われています。

3月までの自粛期間から一気に試合の連続になりましたが、4月は試合に向けての準備期間として練習試合は行っていました。

新年度と活動再開が重なったので、5年生だった選手が6年生として後輩を引っ張って行く立場になりました。

また、3年生は4年生になりました。少年サッカーでは4年生から公式戦が本格的に始まるので、こちらの準備も重要です。

 

準備期間に気づいたこと

4月の準備期間には練習試合を2回行いましたが、いくつか気になることがありました。

去年の自粛期間明けにも感じたことですが、今年は新学年になったこともあってスキルの低下が大きいなと思いました。

試合体力が落ちていることは避けられないことで、毎週の練習を続けながら体力アップを狙うしかありません。

スキルアップにはちょっと工夫が必要です。試合が連続すると落ち着いて基本練習に取り組めません。

どのスキルが落ちたのか、どうすればスキルアップを図れるのか。試行錯誤を続けています。

ボールを上手く蹴れなくなった?

4月の活動再開直後、さっそく紅白戦を行いました。

選手たちはサッカーのしたくてしょうがないのでとても楽しそうにプレーしていました。

自粛期間中の練習不足で体力が落ちていましたがそれは練習を続けていけば元に戻っていきます。

問題だなと感じたことは、ボールが蹴れなくなっていたことです。

 

 

ボールを蹴っているのですが、以前のようなキックが出来ていないという感じです。ボールをミートできないというか、芯を捉えられない感じ。

保護者も見ているだけでわかったようです。

選手たちは自分でも気づいているようですが、試合ができる嬉しさのあまり問題意識は少ないようです。

紅白戦が終わったあと選手たちにキックの感触について聞いてみました。

  • 思い切り蹴れて気持ちよかった
  • 意外にボールが飛ばない
  • 相手が近くにいると慌てて蹴ってしまう
  • 蹴りやすいところにトラップできない
  • いい場所にボールがないのに蹴ってしまう
  • パスが思うようにつながらない!

キックの違和感を感じているくらいなので、パスもつながりません。
パスについても選手たちに聞いてみました。

  • パスが相手に当たる
  • パスが弱すぎてカットされる
  • パスが強すぎてラインを割る
  • パスが離れすぎ、方向が悪い
  • ゴロが欲しい時に浮き球が来る
  • 浮き玉が欲しい時にゴロが来る

パスの成功率はボールの質だけでなく、お互いのポジショニングとかタイミングの要素が大きいので、キックの質だけが原因とは言えません。

ただし、パスミスの原因の半分が「キックの質の低下」であることは間違いないようです。

パスの強弱、角度、タイミング、軌道を思い通りにコントロール出来ていないということです。

パスやキックのスキルを上げる練習

ボールが上手く蹴れない、パスがつながらない。
このような事実を前にしてさっそく改善メニューを作りました。

ボールが思うように蹴れないことにはサッカーにならないのでまずはキックの練習です。

(1)向かい合ってのキック練習

15mから20mほど離れて2人1組で対面のキック練習です。

そんな練習方法で?と思いがちですが練習方法はシンプルな方が集中できるものです。

練習のポイントは次のとおり。

①まずはインサイドキックから

②ゴロ限定で、トラップなし、ダイレクトでキックする

③パートナーが蹴りやすいボールを意識してキック

④10m、15m、20mと距離を変えてやってみる

⑤左右交互でなくて良いので、まず利き足だけでやってみる

対面キックの練習でもこれだけのポイントを意識すると何が変わるでしょうか。

まず、強すぎるキックが無くなります。
さらに、角度を意識するようになります。

左右交互にやると苦手な足の練習の時にこれらの意識が薄くなるので、まず感覚をつかむまでは利き足オンリーです。

慣れてきたらインステップキックもやりますが、インステップキックでもグラウンダーのボールを蹴ることに集中します。

(2)4人1組での対面キック

対面キックのバリエーションです。

4人1組になって2人ずつ向かい合います。

向かって来たボールを目の前の選手でなく、隣りの選手に蹴り返します。

ボールが4人を経由して8の字を描くように周ります。

ポイントは次のとおりです。

①基本的なポイントは(1)と同じ

②キックする前に蹴る方向にいる選手を必ずみる

③もし②で目が合わなかったらキックしないで止める

④相手が蹴りやすいボールを蹴る意識は(1)と同じ

⑤蹴る方向を変えるために逆周りや選手の位置交換をする

(1)の練習に比べると、顔を上げて「見る」という意識と動作にフォーカスします。

試合中でのキックでは、目的地を確認しないで自分のタイミングだけで蹴ってしまう場面がありました。

顔を上げて目的地を見て、ボールを見てキックするという視点移動、顔の上げ下げは早めに習慣化したいポイントです。

まとめ

指導者は、試合が連続するとポジショニングとかフォーメーションなどの全体の動きが気になってしまいます。

ゲームで必要とされる動きをするためには「止める、蹴る、運ぶ」というボールを扱う基本がある程度のレベルになることが必要です。

チームの全員が思ったところに思ったイメージで蹴れるようになるまで時間はかかりますが、3人くらいの選手がある程度出来るようになると、他の選手もどんどん良くなって行きます。不思議なものです。

上手く出来ない選手を集中して指導することと、ある程度出来る選手を増やすことを意識して現場で指導しています。

 

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