ボールの持ち方を良くするためのトレーニング方法①

檜垣裕志 講師

絶対にやらせてはいけないボールタッチとして、両足バタバタボールタッチです。

確実に身体が開いて、ボールの持ち方が悪くなります。

初心者、幼児、低学年にはとにかく普段から利き足でボールを触らせてください。

周りの大人で、必ず両足でボールタッチ、逆足を使ってと言う人がいますから、本当に気をつけねばなりません。

円をドリブルする

初心者、幼児、低学年には、円を利き足のアウト(小指)でドリブルをしてください。

利き足の小指というボールタッチから円に沿ってドリブルすることでボールの持ち方が良くなります。

これがボールの持ち方が良くなる「基本トレーニング」です。

ボールの持ち方が良くなり、ボールの運び方が良くなり、周りを見ること、ボールキープ、ドリブルの抜き方など、あらゆる効果につながります。

アウトのターン

利き足からボールを離さないでドリブルし、まっすぐにドリブルからの、アウトのターンもまっすぐに切り返してターンします。

このときに、アウトでターンした後のボールが逆足側にないように、ターンはまっすぐ、または、利き足側にボールを置くように深くターンしてください。

ターンの前のドリブルもまっすぐにドリブルすることを気をつけてください。

アウトでターンした後にすぐにボールタッチできることも重要です。

初心者、幼児、低学年のアウトのターン

初心者、幼児、低学年で、まだボールコントロールが出来ていない場合には、マーカーでもなんでもポイントを置いて、小指で回ってのターンでも良いです。

円のドリブルから、アウトのターンの良い癖を付けるために、マーカーなどのポイントをアウトで回るドリブル&ターンのトレーニングがかなり有効です。

アウト(小指)イン(親指)のドリブル

両足のインを使ったバタバタのボールタッチは百害あって一利なしです。

身体は開き、バランスも悪く、ステップもなく、ボールの持ち方が悪くなります。

その点、利き足のアウト、インのボールタッチドリブルやその場でのアウト、インのボールタッチは、身体を開きにくくし、ステップも必要ですし、軸を作ることにもつながり、ボールの持ち方を良くするために非常に効果があります。

利き足のインステップのリフティング

リフティングはリフティングが上手くなるためではありません。

回数という目標設定は、トレーニングに負荷をかけることと同じで、数字の設定は大切です。

普段から利き足でボールを触る、利き足でドリブルするというトレーニングにより、ボールの持ち方が良くなる効果につながっていますから、利き足のインステップリフティングにより、効果は倍増します。

利き足インステップリフティングの効果

ドリブルなどのボールタッチは、タッチミスに対して気づかないことが多いですが、リフティングはタッチミスをするとボールを落としてしまいますから、リフティングのボールタッチには常に集中せねばなりません。

ボールタッチの大切さを学べます。

利き足のインステップだけでやる意味は、利き足でボールタッチした後も利き足でボールタッチ出来るように、ボールコントロールを気をつけねばなりません。

両足でリフティングしている人は、ボールタッチが漠然となり、ボールタッチミスも両足でカバーしてますから、確実に身体は開きます。

利き足のインステップリフティングは、立ち足からのステップ、軸にもつながります。

千回という目標

利き足のインステップリフティングには千回という目標がとても重要です。

初心者だと千回という数字はとてつもないように感じますが、コツコツ継続すれば、必ず到達できる数字です。

いきなりではなく、とにかくコツコツとやっていきましょう。

普段から利き足でボールを触る、利き足のドリブルトレーニング、利き足のインステップリフティング、これだけでもボールの持ち方は必ず良くなります。

ボールの持ち方が良くなるという利き足効果はすごいですよ。

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この記事を書いた人檜垣 裕志檜垣 裕志
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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