なでしこジャパン2013年アルガルベカップメンバーを発表
なでしこジャパンが今年のアルガルベカップメンバーを発表しました。
W田中こと、田中陽子、田中美南の2人の若手選手が注目です。
佐々木監督は、これまでも積極的に若手を起用してきました。
現在のチーム力をアップするためには、ベテランを固定するのではなく、若手を少しずついれながらチーム作りをするということにチャレンジしているようです。
出来るようでなかなか出来ないことだと思います。
実力のある若手が育つ環境づくりや、若手が入ってきてもチームに馴染みやすいチームの雰囲気づくりなど、いろいろな要素が必要だと思います。
追う立場であり、追われる立場でもある男子サッカーのザックジャパンは、なかなかこのようなチャレンジが出来ない状況にありますね。
「絶対負けられない!」というキャッチフレーズがそうさせるのか海外組を揃えた固定メンバーで戦い続けています。
攻撃的フォワードには若手が出入りするようになりましたが守備的ミッドフィールドにはなかなか若手が入れないようです。
ボランチの遠藤、長谷部の存在を脅かすような若手がどんどん現れて欲しいものです。
ブラジル大会に的を絞ってチームを作るとともに、ユース年代とはじめとする各年代の選手育成が日本サッカーの課題ですね。
皆さんのお子さんが参加しているチームでも、実は同様のことが言えると思います。
いや、もっとシビアかも知れません。
それは、小学校の卒業や中学校の卒業によってチームを去らなければならないという環境にあるからです。
ジュニア、ジュニアユース、ユースの各年代を揃えることが出来るJリーグの下部組織であれば一貫した指導、チーム作りが可能かも知れません。
しかし、一般のチームでは、卒業という制約がついて周ります。
「もう1年トレーニングすれば、よいチームになるのになあ」
三浦も常々思っていますが、ユースチームがないのでしょうがありません。
日本では、高校サッカーという「部活サッカー」という魅力的な環境があります。
ユース世代を高校サッカーで過ごすか、クラブチームで過ごすか。
選手には悩ましい選択肢と言えます。
さて、このように卒業があるチームを抱える監督やコーチとしては各学年の構成という部分に苦労や工夫が必要になって来ます。
サッカーは、実戦経験がとても大切なので、公式試合や練習試合を含めて、試合の経験を出来るだけ多く経験するということは必要かと思います。
トップチームが毎年、まっさらなチームという繰り返しは正直言って、チームとして、選手としてメリットが少ないと思います。
三浦のチームでは、小学生なら6年生から3年生までのチーム作りのなかで、学年を半分ずつ重ねるようにしています。
例えば、トップチームが15人で構成されるとすれば、8人は最上級生、7人は次の学年という訳です。
小学生で例えれば、5年生8人、4年生7人という構成になります。
小・中学生の育成年代では、1学年の差はとても大きいものです。
体格差、サッカー歴の差、実戦経験の差などです。
最上級生にしてみれば、去年も経験しているステージなのである程度余裕が生まれます。
下の学年としては、上級生たちのスピードを経験することで普段は経験出来ないプレッシャーの中で成功や失敗を経験出来ます。
これで、チーム力がキープできれば理想かと思います。
春先から夏場までは、なかなか勝てないかも知れません。
しかし、今の時期になってくると、去年の春は5年生だった子が肉体的には限りなく6年生に近づいて来ます。
小・中学生の育成年代では、個人もチームも1年上の学年と対戦することで、チーム力、個人技術の向上が期待出来ると考えています。
勝利至上主義であれば、なかなか難しい考え方ですが、子供たち一人ひとりの技術力アップの方法としては、とても効果があると思います。
このような方法を導入する前には、本人、チームメイトの他に保護者への理解を求めることも必要になります。
連勝、連覇は難しいですが、子供たちが次のステージで輝くために必要な考え方です。
今も大切ですが、将来はもっと大切です。
その将来のために、経験を重ねるということが効果的ということは読者の皆様もご理解出来ると思います。
このようなチーム作りの手法も、全ては個人技術とグループ戦術の向上のためです。
止める、蹴るという基本練習の積み重ねが個人技術の土台になるわけですが、1学年上を相手に練習をすることで、同学年とだけ練習するよりも、スピードへの慣れ、プレッシャーへの慣れという面でメリットがあるようです。
止めること、蹴ることという基本技術は、試合で通用することを目指してトレーニングします。
試合では練習よりもプレッシャー高くなりますが、チーム練習でも上の学年を相手にすることで、より実戦に近い練習が出来るという訳ですね。
ちなみに、三浦のチームでは、6年生は中学生と練習をさせていますし、中学3年生は高校生と練習させています。
小学6年生と高校生という組み合わせも面白いですよ。
高校生のテクニックやスピードについていこうとする小学生の姿を見るととても楽しそうでもあります。
「高校生にはとてもかなわない」と、ちょっと悔しそうな6年生に向かって
「高校生だって一気に上手くなった訳じゃない、毎日、コツコツと練習してきたんだよ」
こう伝えています。
高校生の年代をひとつの目標にして、止める、蹴るのテクニックをコツコツと練習すること、サッカーを続けることが一番大切なことですね。
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