「10歳の壁」。伸びない子は親を見ればわかる!?
「子どものころにスポーツをやることは、将来に役立つ!」
サッカーに打ち込むわが子を持つ親にとって、スポーツで身につく「見える力」「詰める力」の実際、保護者にも参考になる子どもたちとの接し方についてご紹介します。
目次
10歳の壁とスポーツ指導の問題点
とても大切なことなのですが、子どもたちは年齢によって適切な接し方があります。
『10歳の壁』という言葉が言われるようになりましたが、9・10歳から子どもたちはガラリと変わります。
子どもたちへの接し方を考えると、幼児期の0歳~3歳、4歳~9歳、そして10歳~18歳までを区切ることができます。
勉強ということでは、4歳~9歳までと10歳~の接し方が違うことに気がついていない人がものすごく多いのです。
4歳~9歳の子どもたちと、10歳~18歳までの子どもたちを「世界観も感性もまるで別のグループ」とします。
子どもの成長度合い、男女差など個人差はあるので、年齢の区切りが絶対というわけではありませんが、この「10歳の壁」を境に大人への階段を上りはじめます。
子どもたちと接する時間の長い親と子どもの関わり方
5年生になった女の子に、それまでと同じように『宿題やりなさい』と言ってしまいがちですが、9歳までが幼虫だとすると、10歳は成虫なんです。
5年生の女児に向かって『宿題やりなさい』と言うのは、イモムシから羽化した蝶に向かって『葉っぱを食べなさい』といっているようなものなんです。
世界観も感性も、幼虫から成虫に変わり羽ばたこうとしているのに、同じような接し方でいいはずがありません。悪しきスポーツ指導は、この典型だと言われています。
経験則や思い込みの指導ではスポーツの良さが活かせない
スポーツの古くさい指導も同じです。子どもに向かって大人が自分たちの経験だけで指導を押しつけるのは、幼虫に向かって成虫の理屈を押しつけているだけです。
また、成虫になっているのに、幼虫のように扱うこともあります。スポーツには、いろいろな学びの可能性があるのに、コーチが怖いから従うや、思考力、発想力が生まれないものになってしまっているんです。
旧来の「上から抑えつけるような」スポーツ指導では、間違った方向に子どもたちを導いてしまう可能性もあります。
「自分たちがそうされてきたから」
「これが当たり前だったから」
と自分の経験を押しつける指導法は、パワハラや暴力的な指導の温床になるといわれています。
「見える力」「詰める力」を身につけるのに最適なスポーツも、指導者のコーチングの質に大きく左右されます。
子どもたちのサッカーで、チーム選び、監督、コーチがどんな考えで指導しているかを見極めるのが、いかに大切かということがよくわかるのではないでしょうか。
伸びる子、伸びない子は母親を見ればわかる!?
指導者の質以上に、子どもたちに影響を与えているのは、子どもたちの身近にいる大人、もっとも一緒にいる時間の長い保護者の存在です。
すでにお話しした『10歳の壁』を意識した話し方はもちろん、普段の会話にも気をつけなればいけない点が、数多く潜んでいます。
その子が伸びるかどうかは、母親を見ればだいたいわかります。
親子の会話で『今日はどうだったの?』と親が聞いたとします。伸びる子は、親が聞いたことに答えて、会話が成立します。
一方、難しいなと思う子の会話は『どうだったの?』に対して『っていうか、腹減った』という具合です
この「っていうか」が大問題なんです。こういう親子の会話は、だいたい「お腹が減ったの? あ、私も買い物忘れた」のような、つながりのない会話になるといいます。
聞いたことに答える会話がキャッチボールなら、答えていないのは玉入れです。お互いに好きに玉を投げているだけです。子どもが答えない場合は『聞いているんだから答えなさい』というべきです。
「会話のキャッチボールが大切」。よく聞くフレーズですが、好き勝手にいいたいことだけをいいあっている「玉入れ状態」では会話は成立せず、思考力も発想力も養えません。
サッカー、スポーツを続けることで得られる物の価値
コーチングの仕方さえ考えれば、スポーツには『ごはんを食べるために』必要な要素がすべて揃っています。
大会に向けてゴールを設定するというのは、『詰める力』を身につける上では悪くありませんが、勝つためだけにスポーツをやっていたら、ついていけなかった子、負けてしまった子はスポーツから離れていってしまいます。
大会が終わってしまったら、すぐにやめてしまうなら何のためにやっていたのか?ということになります。一生の役に立てるように、スポーツと上手に付き合っていくこともとても大切です。
サッカー、スポーツを続けることの重要性
どんなスポーツでも、やり続けてプロになれる子はほんの一握りです。
そのことを考えると、大切なのは大会の勝敗やセレクション合格などの結果ではなく、サッカーをプレーする経過で何を身につけたかということが意味を持ちます。
何のためにサッカーをするのか?
正解は人それぞれだと思いますが、やり方さえ間違えなければ、サッカーは人生に役立ちます。
勉強にも将来にもプラスの効果があるという事実は、楽しみながら、ときには悩みながらサッカーを続ける子どもたちにとっても、何よりの朗報なのではないでしょうか。
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