アギーレ新監督が好む実戦的な選手とは?
マンチェスターユナイテッド対レアルマドリードの親善試合で香川選手が見事なアシストを見せてくれました。
ファンハール監督は、香川のポジションを6、8、10とコメント。
つまり、ボランチ、サイドハーフ、トップ下ですね。
アシストはトップ下のポジションでしたが、ボランチのポジションでも積極的に前に出てシュートを打っていました。
これで自信を取り戻してくれそうですね。
日本代表をひっぱるキーマンの活躍は、サポーターをホッとさせたのではないでしょうか。
さて、日本代表の新監督アギーレ氏の来日は8月11日に決まりました。
9月5日に初采配となるウルグアイ戦を迎えますが、まず、選手を選考することがアギーレ氏の仕事になるでしょう。
8月28日に代表メンバーを発表するとのことで、来日してわずかの間に生で選手を視察するという日々になると思います。
就任会見も興味がありますね。
ザッケローニの時は、攻撃的サッカーを目指すというコメントが印象的でした。
アギーレ新監督からは、マスコミの前評判の通り、堅守速攻という言葉や、日本に足りないマリーシャを与えるという言葉が聞かれるのでしょうか。
興味がありますね。
雑誌やテレビからの情報では、メキシコを率いる以外にクラブチームの監督時代には、選手の起用に特徴があったらしいです。
選手起用の基準は「実戦的な選手」とのことですが、アギーレ氏らしいと言える一方、当たり前ではないかという意見もあります。
アギーレ新監督が言う実戦的な選手とは一体どういう選手なのでしょうか。
これは、小・中学生の選抜選考の基準やジュニア、ジュニアユースでよく言われる「即戦力」「実戦的」という言葉ともつながるので興味があります。
私が考える実戦的な選手とは、試合とは何かを把握出来る選手だと思っています。
基本技術が高い、ドリブルが巧み、シュートが上手い、守備がハードである。
個人技術の評価はいろいろな言葉が用いられます。
そんな中で、実戦的な選手を評価する言葉とはどんなものがあるでしょうか。
回りが見えている、タイミングがいい、ひらめきがある、狙っていたチャンスに強い、チャンスを逃さない、ピンチに強い、ピンチを予測できる。
プレー時間の中で、相手の状況、味方の状況を観察しながら、試合の流れを読み、耐える時間なのか、一気に攻める時間なのかを察知する。
小・中学生には難しいテーマかも知れません。
しかし、実戦的な選手は、プレーのひとつひとつに今のチーム状況を表すようなプレーを見せてくれます。
例えば、相手のペースにハマり、ボールを追い過ぎて疲れている時デフェンダーが「ボールをつないで組み立てよう」という考えを持っても仲間がついてこれなければ、チームの流れを読んでいないということになると思います。
仲間がちょっとだけでも休む時間、リフレッシュしてポジションを修正する時間を作るために、あえてボールをタッチラインに大きくクリアし仲間に指示を出すということも、実戦的と言えるかも知れません。
タッチライン外にボールを出すだけでなく、縦パスでなく、いったん横パスやバックパスでチームを落ち着かせて、顔をあげて相手ゴールを見るという時間を作ることも、ベンチのコーチには出来ないことです。
このような、試合をコントロールする発想がある選手が「実戦的」な選手の要件のひとつかと思います。
このような隠れたプレー以外にも、はっきりと「ピンチ」「チャンス」を見極めることが出来て、チャンスの際は守備を捨ててでもボールに向かうことや、ピンチの際もポジション度外視でゴールを守るという感覚が必要かと思います。
ロシアワールドカップまでの4年間に、現在の選手は確実に4歳は歳を取ります。
本田や岡崎は30歳を超え、香川も29歳になります。
アギーレ氏は、ベテランをブラッシュアップして4年後を迎えるのかそれとも、現在22歳前後で、4年後に26、27歳という充実期を迎える選手を育てていくのか。
関心があるところですが、おそらくその基準には「実戦的」というキーワードが存在すると思います。
柿谷、齋藤学、大迫あたりはフォワードでも実戦的な成長を見せてくれる可能性があります。
課題の中盤では、柴崎に注目したいところです。
柴崎のプレーをみると、まるでベテランかのような落ち着きながらも相手チームの弱点を確実に突くという場面が多いですね。
4年後に26歳前後で、実戦的なセンスを持った選手がアギーレ新監督の目に止まることは予想が付きますが、ポジションが問題です。
センターバックを始めとするバックの4人(または3人)に誰を選出するのか。
堅守即効の基本はバックラインです。
アギーレ新監督の目にとまったセンターバックとは、サイドバックとは。
28日の発表が楽しみですね。
小・中学生のサッカーでも、スタメンやレギュラーは試合経験の多い選手が選ばれることが多いはずです。
しかし、育成年代では、より多くの選手に実戦経験を与えることもコーチングの課題です。
皆さんのお子さんがスタメンやレギュラーに選ばれた時、その理由はやはり「即戦力」や「実戦的」ということが理由だと思います。
また、実戦的な選手に育ちそうな選手という理由もあるでしょう。
通常の練習で、ゴールを守る、ゴールを奪う、ボールだけでなく回りが見える、味方をうまう使う、味方を助ける動きが出来る。
コーチは見ています。
日頃の練習から、試合を意識した練習をしている選手は動きが違います。
試合ではどうだろう、試合で通用するだろうか。
このような疑問を絶えず持って練習することが、実戦的な選手の第1歩と言えると思います。
自分の意識ひとつで、実戦的な選手になれます。
夏休 みの日々の練習、試合で意識しましょう。
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