柿谷のループシュートはフォルランの影響か

講師

ACLアジアチャンピオンズリーグが始まりました。
 
横浜FM、川崎、C大阪、広島の4チームが参加しています。
 
私が注目しているチームは、フォルランが加入したC大阪です。
 
C大阪は緒戦引き分けでしたが、柿谷選手の技ありループシュートが見事に決まりました。
 
途中出場のフォルランと柿谷の2トップという場面もありました。
 
来月から始まるJリーグではこの2人の連携目が離せなくなることでしょう。
 
さて、柿谷選手が決めたシュートはループ気味でGKの上を抜けるコースでしたが、しっかりコースを狙ったというシュートでした。
 
C大阪にフォルランが入団し、キャンプでの練習がマスコミ報道されました。
 
得意のミドルシュートに報道陣もビックリ。コース、スピードとも絶妙なキックです。
 
34歳のベテランというより、本来もっているセンスを感じさせます。
 
あのミドルシュートを見て、メッシの少年の時期の映像を思い出しました。
 
メッシ少年はゴールと逆方向にドリブルしてGKとデフェンスを誘いだし振り向きざまにループシュートを打つというものです。
 
ミドルシュートや浮き球のシュートを最近はあまり重視しなくなったように思います。
 
私が指導するチームでも、現在の日本サッカー的にペナルティエリアまでパスをつないで、グラウンダーのシュートを決めるというスタイルが定着しています。
 
そのせいかミドルシュート、遠めのシュートが以前ほど見られなくなったように思います。
 
ミドルシュートはゴールの確率が低いので、指導者も選手もあまり価値を感じないのかも知れません。
 
また、正確なミドルシュートを蹴る技術が低いということも原因にあると思います。
 
ミドルシュートを蹴るためには、ある程度のスペースが必要です。
 
ボールを身体の前方に置き、助走を含めて2,3歩踏み込むためにはゴール方向に向かってスペースが必要です。
 
相手デフェンダーのプレッシャーがキツイような場所、つまりペナルティエリア付近では、このようなスペースは無理でしょう。
 
ペナルティエリアとセンターサークルの間で、相手のプレッシャーが緩んだ瞬間が狙い時です。
 
また、フォルランのプレーを見ると分かるのですが、横パスやバックパスをするフリをして、反転してワンステップでミドルシュートを放つという技術です。
 
相手ゴールに背を向けて入れば、相手デフェンダーのプレッシャーも甘くなりがちです。
 
そんな一瞬の隙をつくシュート。技術だけでなく、サッカーのうまさを感じさせます。
 
このようなミドルシュートは、自分でも練習が出来るので積極的に取り組んでみましょう。
 
ゴールのバー下に吸い込まれるような軌道をイメージしてキックすることがポイントです。
 
助走はなるべく短く、できればワンステップで蹴れれば最高です。
 
しかし、小学生は助走は必要ですね。徐々に飛距離を伸ばしましょう。
 
キックの方法はインステップとインフロントキックがおすすめです。速いボールはインステップ、ループはインフロントキックでしょうか。
 
キックの技術を磨くと同時に、シュートのタイミングを身につけるということも必要です。
 
柿谷やフォルランはフォワードなのでシュートチャンスが多いですが皆さんの場合は、どのポジションでもよいので、GKの位置を常に見ておいて出ていたらシュートを打つということを繰り返してみましょう。
 
GKがファンブルすることや、ポストやバーに当たるという可能性もあります。
 
サッカーは偶然性のスポーツとも言われますので、ぜひ挑戦して欲しいプレーです。
 
フォルランが、無茶とも言える距離から放つシュートはサッカーというゲームを楽しんでいることを感じさせます。
 
今回の柿谷選手のゴールは、身近のフォルランのシュートをたくさん見てきてシュートについて何かを掴んだのではないかと感じました。
 
もともと技術のある選手ですから、もっと自由にシュートを打つ、コースを狙うという感覚を身につけることで、代表でのプレーによい影響を与えると思います。
 
遠めのシュートが試合でどのような効果をもたらすのか?
 
皆さんも実戦でぜひ試してみましょう。

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