なぜ、踏み込む意識が強いほど慣性の法則の影響を受けてしまうのか?
急ブレーキ踏むと・・・・
こんにちわ。
YJRです。
常々、思うことがあります。
軸足は、「踏み込む」という認識ではうまくいかない。
加えて、「力強く踏み込む」事はもっとよくない。
と。
実際に、力が入ってしまって上手に蹴れない方は、「踏み込む」意識が強い方がほとんどです。
認識の中心がボールになると、踏む込みに意識が行く傾向があるなど、色々と思うことあります。
が、今回は「踏み込む」というイメージ(認識)を持つことで慣性の法則の影響を受けてしまうのでは?といったお話です。
目次
急ブレーキするとどうなるっけ?
今、貴方は、自転車や車の運転をしていると想像してください。
急に目の前に、猫が飛び出してきました!
とっさに急ブレーキ!をかけると思います
急ブレーキをかけると、どのような現象が起きますか?
自転車や車は止まるけど、体は慣性の法則で進行方向にいってしまいます。
車で急ブレーキをかけた際にシートベルトをしないと、フロントガラスに突っ込んでしまう危険があるわけです。
ですので、シートベルトは絶対しましょう。
助手席も後部座席でもです。
フットボールは、基本的に動きながら(時には全力疾走!しながら)キックするので、上手く軸足が着けないと、慣性の法則の影響で体がバランスを失い力を発揮できなくなると考えています。
「踏み込む」は、進行方向への意識。だから慣性の法則をうけやすい。
急ブレーキの話に戻りますが、自転車や車は進行方向に進んでいる状態でブレーキを踏むので、慣性の法則の影響をもろに受けます。
軸足も全く同じで、走りながら進行方向に軸足を踏み込んで止まろうとすると、慣性の法則の影響を受けやすくなるわけです。
実験しましょう(笑)
実験A
- 5m走る(スピードに乗った方が実験としてはわかりやすくなります)
- スピードを落とさず、進行方向へ軸足を踏み込み、片足でぴたり!止まる(を目指す!)
どうでしょうか?
慣性の法則の影響をうけてぴたりと止まることは、難しいと思います。(特に重たい頭が進行方向へつんのめる)
「踏み込む」というイメージ(認識)が、勝手に進行方向へ意識が向き、勝手に進行方向へ軸足を着きいかせてるのではないかと思います。
それが、結果として慣性の法則の影響をうけやすいことになっているのではないでしょうか。
垂直で落ちてきた方が勝手に止まります。
上で述べたように、軸足の着地が進行方向への運動になってしまうと、慣性の法則の影響をうけ安定しない可能性が高くなります。
なので、私は軸足の着地は
- 上から落ちてくる
- 上から落ちて立つ
という表現を使います。
「踏み込む」が平行方向への動きなら、「上から落ちてくる」は垂直方向への動きです。
上と同じ実験をしましょう(笑)
実験B
- 5m走る(スピードに乗った方が実験としてはわかりやすくなります)
- スピードを落とさず上から落ちてくるイメージ(認識)で片足でぴたり!止まる(を目指す!)
どうでしょうか?
実験AとBで比較すると、どちらが止まりますか?
上から落ちてくることで、慣性の法則の影響を受けづらく、頭の位置が動かない(頭の下に支えがある)ので安定すると思います。
けんけんは、安定してますよね?
体がまっすぐになって。
そのような感じです。
面白い事が起きる(多分)
その面白い事というのは…
上から落ちようとするので、その前に上にあがる行動しませんか?(左足が軸足の場合、右足が地面を押してくれて真上に上げてくれる)
と言いますか、上から落ちるということは、一旦上がらないと落ちる事ができませんよね?
人間は認識した形に性質を持っているので、上から落ちてくるイメージ(認識)を持つ事で、勝手に上にあがる行動をするという訳です。
この上にあがる行動が、慣性の法則の影響を受けず、軸足や体を安定するためにとても重要だと考えています。
こちらの動画をご覧ください。
その場でダイレクトパスをしてるわけですが、足の運びを注意深くご覧下さい。
右足で蹴る時は、右足で地面を押して上に上がってます(軸足は左足)。
上に上がってるので、軸足(体)が上から落ちてきて(垂直方向)、普通に立っているような体の形になっていると思います。
普通に立ってる時が、1番安定しますよね
安定するから立っていられるわけです。
「踏み込む」が急ブレーキなら、「上から落ちて立つ」は、上にあがる行動がエンジンブレーキのような作用があり、勝手に減速してくれて軸足を着く前に止まってるようなイメージです。
ラテラルランディング
認識の変化で、行動の変化がわかりやすいトレーニングご紹介します!
ラテラルランディングという、トレーニングです
やったこと事ある方も多いかな?と思います。
皆様にも是非やって頂きたいトレーニングですが、ただやるのではなく
- 止まる認識
- 上から落ちてくる認識
の、どちらの認識が止まりやすい(安定する)か、試していただきたいです。
止まり方や着地の仕方は、度外視で構いません。
ただ、スタート地点と着地する場所は、変えずに行ってください。
変えるのは「止まる認識」と「上から落ちてくる認識」だけで、この2つの認識にフォーカスして行ってください。(余裕がある方「次の移動(ジャンプ)の為の認識」もいれて頂くと更に面白いかもしれません笑)
きっと、「上から落ちてくる認識」のが止まるかな?と思います。
めっちゃあるあるなのですが、このトレーニングで止まれないと止まり方や筋力にフォーカスがいってしまい、そもそも認識の影響で止まれない事に気づけない事です
人間は認識した形になる性質を持っているので、止まれない行動を作っているのは、まれない認識をしているからさ!となります。
慣性の法則から逃げましょう笑
人間は不思議なもので、認識を変えるだけで慣性の法則から逃れられます笑
毎回、同じ締めで申し訳ないですが笑
- 自分の行動を知る
- 自分の行動を作っている認識を知る
上手くいかない時、何を想って考えているか、整理してください。
結局、答えは必ずご自身の中にありますよ。
知るというか、知ろうとする事が大事です。
「わたしには関係ない」と思わないことで、「わたしもそうかも」と思ってみる事がスタートラインかなと思います!
(株)エフネットスポーツ
FFCカレッジフットサルリーグ担当
新しい概念を吹き込んで上達に導く“フットボールコンセプター”
今まで、小学生から社会人まで男女を問わずフットボールを教えてきた。また、その理論や新しい概念(コンセプト)を提案して上達させるアプローチはプロにも評価されおり、現役Jリーガーからのサポート依頼は絶えることがない。育成においては、2014年よりキックの上達に特化した「蹴り方教室」主宰し、社会人をはじめ、小学生から大学生チームを指導して、数時間で「ボールの球筋が格段に変化する」「メニューをこなしていくと、自然に考える力と技術が身につく」など、すぐに圧倒的な結果が出る事例多数。また、「概念を変えることでプレーが上手くなる」という上達アプローチは、多くの指導者に影響を与え、日本代表の長友佑都選手の専属コーチである鬼木祐輔コーチなど、多くの優秀な指導者から絶大な支持を受けている。
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