目標を持ってサッカーの練習をすることで、伸びが違って来ます。

練習法


オーストラリアに引き分け。勝点1。
 
もし、PKを献上していなければ、貴重なアウェイでの勝点3。
 
サッカーに、たら、れば、はないですが、ハリルホジッチ監督のインタビューを見る限り、顔に書いてあるように思えました。
 
3試合連続得点、しかも本田からのパスをキレイに決めた原口がまさかのファウル。
 
天国と地獄を90分間で味わった原口の表情は、悔しさと無念さと信じられないという感情でいっぱいでした。
 
慰めるハリルホジッチも原口が次に試合に向けて気持ちを切り替えてくれることを願っていたのかも知れませんが、気持ちの切り替えは自分自身だとわかっていたことでしょう。
 
今日のスポーツ新聞では、不調の香川を使い続けた理由やハリルホジッチの期待に答えられなかった香川について厳しい記事がありました。
 
本田や香川という南アフリカW組はもう通用しないのか?ロンドン五輪組をもっと早く起用していればよかったのではないか?
 
ここまで来て、やはり「たら、れば」という話題ですね。ハリルホジッチを監督にしなければ・・・というものもあるほど。
 
私は現実を捉えるべきだと思います。
 
過去の判断を悔いてもしかたありません。
 
大切なことは現実です。
 
昨日のオーストラリア戦で、私が評価したい選手はずばり長谷部です。
 
アウェイでのオーストラリア戦はアジア予選最大の難関であることは経験豊かな長谷部はよくわかっていました。
 
ハリルホジッチ監督の指示でなかったという「5バック」で、
 
しっかり守り、カウンターで仕掛るという守備面のリーダー役を果たしていました。
 
相棒には山口蛍がいて、槙野や堀口も戻って守備をしていました。
 
意外なほど危ない場面が少なかった理由は、本田や香川が前線で守備をしていたこともあげられるでしょう。
 
香川はチャンスメイクがほとんどなかったと言われますが、ボールを追って走る場面が非常に多かったと思います。
 
香川が守備をして、攻撃面で輝けないということもザッケローニ監督時代には考えられなかったことかも知れません。
 
昨日の試合では、累積ファウルによる出場停止と練習での怪我というアクシデントに加え、イラク戦に引き続き「世代交代」を感じました。
 
好調ではない香川や本田をなぜ使い続けるのか?
 
そういう意見がとても多いですが、私たちアマチュアサッカーの指導者がスタメンを組む時も、今日現在の調子よりも過去の好調なプレーを期待して起用してしまうということがないでしょうか。
 
アマチュアであれば、スタメンとベンチにそれほどの差がなく、ローテーションでスタメンを組んでもチーム力が落ちないというチームもあるでしょう。
 
逆に、スタメン組とベンチ組に差がついていて、その理由としてトレーニングマッチでも負けたくないので、
 
いつしかベンチ組は試合経験が乏しくなっていた。そんなチームもあることでしょう。
 
私たち指導者は、プロチームを率いるコーチではないので「育成」という観点でチームを指導していくことができます。
 
ハリルホジッチ監督の立ち位置は、今現在、好調な選手を使うことと、予選を通して「伸びしろ」のある選手を使うということの「板挟み」になっているように思います。
 
これは、私たちアマチュアコーチとしては想像できないものです。多くのサッカー少年にも、きっと想像ができないでしょう。
 
でも、これだけはわかるのではないでしょうか。
 
エースに頼って勝っているチームは、エースが怪我で出なかったり不調になると、チーム力がガクッと落ちて勝てない、負けてしまう。
 
皆さんのチームが、ひとりのエースに頼っているチームであれば、その危険性があるってことです。
 
理想は、誰が出てもチーム力が落ちないこと。
 
8人制であれば、同じような力の選手が16人ぐらいいること。
 
前後半、全員が交代しても力が落ちないこと。
 
私こと、三浦のチームはそこを目指しています。
 
同じ学年で16人ではなく、6年生から5年生。場合によっては4年生もプラス。
 
学年が重なって競うことで、下級生の伸びが違うと感じています。
 
下級生もいつかは6年生になります。
 
この繰り返しが選手とチームを育てると思います。
 
6年生だけを起用した方が勝てるという意見もあるでしょう。
 
チーム事情によって、学年の人数によって取り組み方が変わることもあります。
 
私は、どうすればより多くの子供たちが「伸びる」のか。
 
その仕組みを考えているので、どうすれば「勝てるのか」というテーマとは、イコールではありません。
 
日本全国で、全日本少年サッカー大会の都道府県予選が行われています。
 
多くのチームと多くの指導者が、「勝敗」と「育成」という2つのテーマを掲げて、悩みながらチームを育てて来ているはずです。
 
ぜひ、予選を見る機会があったら、どのような試合の進め方をしているのか個人技のレベルは?キックの種類は?攻守の切り替えは?
 
5年生以下のお子さんを持つ家庭にはぜひ観戦して欲しいと思います。
 
「あのピッチに立つことが目標!」
 
そう思ったら、サッカーノートにしっかりと書いて下さい。目標を持ってサッカーの練習をすることで、伸びが違って来ます。
 
私も予選を頑張ります!
 
皆さんも頑張って下さい!

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