やはりフィジカル、動き出し
昨日の森保ジャパン対コスタリカ戦を見て中島翔哉選手の能力の高さを感じました。
楽しそうにサッカーをやっているという感じが溢れています。
しかしあのポジションはロシアワールドカップで言えば乾選手のポジションなので
ロシアワールドカップに中島選手が選ばれていたら乾選手と被りましたね。
元日本代表監督の西野さんの判断とはそういう意味だったのかなと思いました。
さて、今回のメルマガのテーマはズバリ「フィジカル」です。
■素早く動けることはサッカーでも基本
先週末に、少年サッカー大会がありました。
小学4年生の大会です。
グループリーグに、知り合いのチームが入っていました。
その知り合いのチームは、フィジカルトレーニングを徹底していることで有名です。
この大会は4年生大会なので、そこまでフィジカルトレーニングを徹底していないと言っていましたが
やはり、いざ対戦してみると「走り」の違いに唖然としました。
走るのが速いというよりも、スイッチが入るのが速いというか、最初の3歩くらいが素晴らしく速いのです。
俊敏性とか瞬発力とか、そういう動きがとても速いです。
サッカーの試合は「相対的」なので、私のチームも動きは悪くないと思っていても、そのチームと対戦すると「遅っ」と思ってしまいました。
「もうちょっと素早く動けるようにトレーニングしたいな」
試合後にそう感じました。
■動きを素早くするために必要なこと
知り合いのフィジカル重視のチームは、ステップワークのトレーニングやサーキットトレーニング(いろいろな動きを組み合わせて、俊敏性やバランス能力や持久力を養うトレーニング)に時間をかけるので、ボールコントロールやドリブルという練習は個人に任せています。
試合の運び方は、ボールを持つというよりも、スペースにボールを出して、相手チームより先に追いつき、さらにスペースに出してゴール前に運ぶ。
そんなゲーム運びなので、あまり個人スキルにはこだわらないという割り切った考え方です。
しかし、スプリント能力が高いだけではダメで、ボールの動きや相手の動きに「素早く反応する」ということに注目しているそうです。
素早く動ける能力とは、体を素早く運ぶということと、素早く判断するということ。
このどちらが欠けてもイケないと、コーチは力説していました。
■素早い動きは習慣から
素早く動くトレーニングを行っていても、試合で生かされなければ意味がありません。
普段のトレーニングでは、1対1でボールを奪い合うメニューを多く取り入れて、奪われたら奪い返す、奪ったらすぐに攻撃に転じるという
習慣をつけるようにしているようです。
ミニゴールを使って、1対1を繰り返すというシンプルなものですが、奪ったらすぐにシュートする、奪われたらすぐに奪い返すという
基本が習慣化されるメニューです。
三浦のチームでもこのメニューはよく行っていますが、フィジカル効果を高めるという意味合いはあまり意識していませんでした。
■選手全員のレベルを上げる
少年サッカーでは、選手の発育発達の早さ、遅さで、フィジカル能力が高い子と低い子が出てくるものです。
しかし、全員に対して「素早く動く」というトレーニングを行うことでチーム全体のレベルを上げることが出来ます。
速い動きの仲間といつも練習していれば、それが当たり前になってきます。
当たり前になった感覚で対外試合を行えば、場合によっては相手チームが遅く感じるものです。
フィジカルだけでなく、チーム全体のレベルを上げるということはサッカーの全ての技術習得にとって必要な考え方ですが
フィジカルトレーニングは、ボールコントロールトレーニングと比較して効果が出やすく、試合での結果にも現れやすいのかなと感じています。
■まとめ
フィジカルトレーニングは、発育発達の年代に合わせてメニューを選ぶ必要があります。
コーチの方は、子供たちに過度な負荷にならないように慎重にトレーニングを行い、子供たちを観察する必要があります。
「やらされる感」がなく、楽しいトレーニング方法を考えることと同時に「ちょっと辛いけど頑張ろう」というモチベーションアップも大切です。
フィジカルトレーニングは、本当にたくさんの方法があります。
正しいやり方で取り組んでくださいね。
個人で、自主トレで出来るメニューもありますので、機会があれば紹介します。
では、今週も頑張ってください!