ボールに対する【自信】と、相手に対する【自信】

スキルアップ 講師


練習試合や大会の試合に選手をピッチに送り出す時

「自信を持ってやってこい!」

と声をかけることがあります。

僕は、練習の目的は試合で自信を持ってプレーするためだと考えています。

練習の質が低かったり、量が足りなければ試合で自信を持ってプレーすることは出来ません。

サッカーはチームスポーツですが、ボールを奪いあう場面は1対1です。
1対1の局面で負けないことがチーム力の土台になると考えています。

チームの勝率を上げるためには、ひとりひとりの選手が自信を持って、試合に入っていくことが大切だと考えています。

では、サッカーにおける「自信」とはいったい何なのでしょうか。

■ボールに対する自信

ボール扱いが苦手な選手はパスを要求しないでしょうし、ドリブルも消極的になるでしょう。

ボールに対する自信がある選手は、相手選手2人に囲まれてもボールをキープ出来たり、ボールに触りたくてしょうがないのでどんどんパスを要求するものです。

試合そのものを積極的に進めるためには、ボールに対する自信は必要です。

基本となるボール扱いは、やはりコントロールですね。トラップです。

ボールを止めることが出来なければパスもドリブルも始まりません。
ボールを思ったところに止めることが試合で出来るようになるために普段の練習を行うべきです。

小学生のサッカーでは、トラップが大きくなってしまって相手選手に奪われてしまうケースが非常に多いですね。

サッカーが上手と言われる選手はトラップが上手です。

トラップが上手な選手は、ボールに対する自信があるので、体がリラックスしています。

そして、ボールを止める自信があるので、ボールをタッチする前に周りを見る余裕があります。

周りを見る、つまり、相手の位置を見ることが出来るので、相手に奪われないところにボールを止めることが出来るのです。

トラップが上手い選手はボールタッチが柔らかいですね。
まるで全身でトラップしているかのように見えます。

相手が近くにいてもいなくても変わらないボールタッチが出来ることは、ボールに対する自信だけでなく、相手に対する自信の現れとも言えます。

■相手に対する自信

ボールを持った瞬間に相手選手は体をぶつけて来てボールを奪いに来ます。

ボール扱いはそこそこ出来るけれど、相手にぶつかられることが嫌で、試合では消極的になってしまう。

そんな小学生も多いものです。

ボールリフティングをすると何百回も出来る子が、いざ試合になると、相手のプレッシャーにおびえてしまい、トラップミスを連発するということも珍しくありません。

相手がいるというだけでプレッシャーに感じてしまいます。

このような選手が相手に対して自信をつけるためには、体をぶつけ合うという経験を多く積むべきです。

サッカーはどんなに上手い選手でも体をぶつけ合う場面から逃げることは出来ません。

たとえメッシでも体をぶつけられます。ぶつけられてもボールコントロールが乱れないところが真似が出来ないテクニックですね。

ボールをキープする場面で相手との接触を逃げていたら、ボールを奪うプレーは出来ないでしょう。

コンタクトスキルという言葉がありますが、体のぶつけ方という技術がありコーチは選手に教えています。

ボールキープが上手い選手は、相手とボールに間に体を割り込ませて体をぶつけてボールをキープしています。

つまり、ボールをタッチする技術も高いですが、体をうまく使って相手に触らせないようにしているのです。

体をまるで「盾」のように使うわけですね。

体の使い方が上手い選手はサッカーもうまく見えるものです。
その前提として、接触プレーを逃げないように努力することが必要です。

体をぶつけるというプレーはある程度の慣れで克服出来ます。

自分が接触プレーが苦手だなと思ったら、少しずつ体を使うこと体を当てることを多くしていけばいいのです。

こんな努力が半年後には見違える選手になったりするので、馬鹿にできません。

僕が以前から紹介している「鬼木祐介さんの重心移動アナライズ」というトレーニング方法がありますが、相手と自分の距離、自分とボールの距離という感覚を身につけることで、サッカー選手として大きく成長することが出来ます。

■ボールと相手の両方に自信を持つこと

まとめとしては、自信をもってホイッスルを聞くためにはボールにも相手にも、自信を持つことが大切ということになります。

ボールだけ、フィジカルだけという偏った考え方ではなく、ジュニアサッカーでは、バランスよく「相手と闘う」というスキルとメンタルを育てなければならないと考えています。

闘う気持ちがなければスキルもフィジカルも発揮出来ません。
まず、1対1で負けないこと、負けそうになっても諦めないこと。
これが大切です。

ぜひ頑張ってください!