ペナルティエリアでの優先順位とは…?
今日から8月ですね。
今月も猛暑日が続きますが、練習や試合など体調管理には、十分に気をつけて夏を乗り切って欲しいと思います。
夏休みには各種大会が催され、三浦のチームも先週末は大会に参加しました。
2日間で6試合を行いました。
暑さを考慮して15分ハーフです。
小学生にとって20分ハーフと15分ハーフの5分の差は大きいです。
この大会では、攻撃力アップを目的として、ボールを持っている味方を追い越す動きをテーマにして試合を行いました。
しかし結果は、逆転負けというゲームが多く、別の意味の課題がみつかりました。
■攻めても攻めても点が入らない!
1日目のゲームはグループリーグだったのですが、やっとの思いでトップに立つことが出来ました。
どのチームとも打ち合いになり、3-2や4-3というスコアでギリギリ勝利することが出来ました。
本当はもっと点が入る試合なのになぜ?
シュートの精度がよくないと攻めても攻めても得点できません。
うちのチームはテーマ通りに攻撃で人数をかけるというプレーを続けていたのですが、どうにもシュートが決まりません。
傾向としては、ゴールキーパー正面に打ってしまうことが多かったです。
相手チームのキーパーのポジションが良かったとも言えるのですが、シュートモーションに
入っている時にはコースを読まれていました。
相手ディフェンダーにシュートコースをブロックされるという場面も多かったです。
相手エンドにボールを運び込み、ワンツーやドリブル突破でシュートエリアが入り、インステップでシュートを放つというところまではよいのですが、キックの精度というよりもシュートを打つ位置、シュートまでのプロセスに問題があるように思えました。
■相手に読まれてしまうシュートとは
相手エンドに攻め込んでいる時は、相手チームは守備に集中するものです。
そして、ボールがゴール方向に進んでくるとまず中央を固めます。
相手チームの守備をかいくぐるようにして放つシュートは、タイミングやコースが限定されているので、ゴールキーパーの読みやデフェンダーの読みの範囲内にシュートを打つことになります。
「打つぞ、打つぞ」という雰囲気ムンムンで放つシュートは、ゴールキーパーにとってタイミングや読みやすく、反応しやすいシュートになります。
試合と試合の合間のミーティングで、選手たちに伝えたことは次の3つです。
・シュートのタイミングをずらすこと
・ゴール前を横切るパスに合わせること
・ゴールエリアでのシュートはダイレクトで合わせること
この3つを意識して攻撃しようというものです。
■イメージの共有がゴールを生み出す
次の試合では、シュートのタイミングをずらすという選手が何人がトライしていました。
ひとつは、ボールを持ってから通常はパスを出すような場面でシュートを打ってみること。
キーパーがファンブルしたところをこぼれ球を押し込むという場面もありました。
タイミングをずらす方法は、このように遠目から打つこともひとつの方法ですが、ドリブルシュートでもリズムを変えて見るなどいくつかの方法があります。
しかし、これは個人の意識だけでシュートが入る確率を上げるという方法です。
残るふたつ、ゴールの前の横切るパスに合わせるというテーマは、2人以上の選手のイメージが共有出来ないと無理ということがわかりました。
■ペナルティエリア内の優先順位とは
イメージの共有とは、ボールを持った選手の逆サイドにシュートを打つ選手が、いなければいけないということです。
ペナルティエリアに入るチャンスがあれば、まずシュートを優先に考えるように指導しています。
しかし、相手の意表を突くという攻撃テーマがあるので、シュートを打てるにもかかわらず、パスの相手を探してしまうというプレーが続出しました。
このまま打ってもゴールキーパーに阻まれてしまう。
しかし、味方がいいポジションにいない、どうすればいいのか!という迷いです。
ゴールキーパーの手が届かないところにしっかり蹴れる技術があればよいのですが、それでも相手デフェンダーのプレッシャーでシュートコースが限定されてしまいます。
そこにアシストしなければいけないという迷いがあるので簡単に奪われてしまう訳です。
やはり、シュートコースが狭くともコースが空いていればシュートを狙うこと。
それによって相手デフェンダーもゴールキーパーもコースを絞ろうと動きます。
その動きの裏をとってパスをするから意表を突くシュートになります。
私は、ゴール前を横切るパスをいれて、逆サイドからダイレクトで合わせることで、意表を突くシュートが打てるという指示をしましたが、大切なことを言い忘れていたようです。
■まとめ
サッカーとは、相手に奪われないように相手ゴールに近づいてシュートを決めることで勝敗が決まります。
まず相手ゴール前にボールを運ぶという技術が必要ですが、その技術がいくら優れていても、シュートが決まらなければ勝てません。
守備の目的は、シュートを打たせないことです。ペナルティエリアに入っても、パスを選択するような相手は怖くはありません。
ゴールを奪うという意識を高めることで、相手の意表を突くパスも生きて来ます。
サッカーはなかなか点が入らないスポーツなので、シュート技術がおろそかになりがちですが、だからこそ「ゴールを奪う意識を強く持つ」ために、日々のトレーニングでシュート練習をする必要があると考えます。
少年サッカーはポジションに関係なくシュートが打てます。小学生年代に、シュートを決める楽しさ、快感、コツを経験して欲しいと思います。
きっと楽しく技術を習得することができるでしょう。
頑張って下さい!
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