【三浦コーチ】体格差を運動量でカバーするための練習法

スキルアップ パス トラップ 講師

三浦です。

女子ワールドカップは惜しくもベスト8を逃してしまいました。

岩渕選手のドリブルでチャンスを作る場面もありましたが、やはり圧倒的な体格差は勝敗の決め手になったかに思えました。

■体格差のある相手との戦い方

なでしこジャパンが欧米のチームと戦う時、三浦は小学生年代のサッカーを思い出します。

小学生年代は高学年になると発育発達の差が大きくなります。身長差が10センチはあろうかという選手とボールを奪い合う場面も多いです。

なでしこジャパンはその体格差を運動量でカバーしようとしていました。後半になるとなでしこジャパンが有利に試合を運ぶ場面が見られます。

小学生年代のサッカーも運動量で体格差をカバーすることは可能です。ただし、チーム全体の運動量が必要となってくるのでトレーニングが必要です。

圧倒的に身体能力の高い選手ひとりを止めることが出来ずに、試合に敗れてしまうという事はよくある話です。

このような選手は止めようがないので、パスの出どころを押さえていくことしか方法がありません。

グループでの守備が重要になって来ます。

■センアーノ神戸のトレーニングに見られる「組織的な守備」

24日に発売されたセンアーノ神戸のトレーニングメニュー「ポゼッション編」が好評のようですね。

三浦のレビューも参考にしていただけるとありがたいです。

このDISKは「ポゼッション編」ですが、実はグループでの守備についても実践的なメニューが紹介されています。

守備が強化されることで、攻撃力(ポゼッション力)がより高まるという理論です。

ボールを持っている相手ひとりに対して、ファーストディフェンダーとなる選手がひとり守備に付きます。

そこで、パスコースのひとつをカットし、パスコースを制限してインターセプトを狙うというものです。

また、守備のギャップ(守備の選手2人の間)のパスを封じるために、カバーのポジショニングをとる選手も必要になります。

このような組織的な守備を崩してポゼッションする力がつけば、試合でも大きな成果が期待出来るでしょう。

■ドリブルはポゼッションのひとつの方法

コパ・アメリカでは、中島選手、久保選手、三好選手などの若手選手のドリブルが注目されました。

なでしこジャパンでも岩渕選手のドリブルが攻撃の起点になりました。

俊敏性があって技術力が高い日本人のドリブルは、直接シュートを狙うというものではないが、相手選手をひとり、ふたりと剥がす(抜く)ことでチャンスを作っています。

数的優位を作ること、相手が嫌だと思うスペースに侵入することが日本のドリブルの特徴です。

相手に奪われずに相手ゴール前にボールを運ぶことがポゼッションの意味なのですが、ポゼッションというとショートパスをつなぐというイメージがあります。

けっしてそうではなく、ドリブルで運ぶこと、キープすることも重要なポゼッションの方法です。

小学生のサッカーは8人制なので、相手をひとり抜くだけで簡単に数的優位を作れますし、チャンスを作ることが出来ます。

ドリブルで突破した後には相手ディフェンダーが寄せてきますが、その時、味方のマークが外れ、スペースも生まれているはずです。

テンポよく攻撃するためにもドリブルを使いたいですね。

■ピッチを俯瞰する目を育てる

久保選手や中島選手など、味方を使うパスを出す選手たちに共通していることは、空間認知能力の高さでしょう。

この空間認知能力は、プロレベルの練習でないと身につかないものなのでしょうか。

センアーノ神戸の大木監督は、小学生年代でも空間認知能力を高める練習を意識して行っていると言います。

今回発売になったDISKにも空間認知能力を高めるためのメニューが盛り込まれています。

相手、味方、ゴール、スペースなど絶え間なく動き続けるピッチ状況を瞬時に把握する空間認知能力を高める練習を小学生から積み重ねることで、久保選手や中島選手のようなプレーが可能になります。

三浦のチームでは、これまで「観る」ことにこだわって練習を重ねて来ましたが、現在は一歩踏み込んで「空間認知能力」を高める練習に取り組んでいます。

小学生の場合はどうしてもボールに目を奪われてしまいます。ボール以外のものを観るトレーニングとして「空間認知能力」を高める練習の効果が楽しみです。

センアーノ神戸の大木監督は日本の中の小学生ではなく、世界から見た日本の小学生に必要なトレーニングとは何か?というテーマでトレーニングメニューを構築しています。

世界を目指す小学生を育てるために一緒にがんばりましょう!

 

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