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パス成功率をあげるために必要な事とは…?

今週はミランで移籍後、初のフル出場を果たした本田選手とパスの成功率について触れたいと思います。
 
新監督として就任したセードルフ監督のもと、セリエAのリーグ戦のカリアリ戦でフル出場した本田選手の評価は大変高いものでした。
 
まだ、セリエAでの得点をあげていませんが、チームメイトの評価は高く、分析結果もよいものが出ています。
 
カカはバロテッリのトップ下を務め、本田は右サイドでプレーをしましたが、カカが本田を頼もしいと評価しています。
 
本田はサイドから中に積極的に入り込みボールに触れました。
 
分析では、パスの成功率がなんと中盤では84%、その他のエリアでは92%というデータです。
 
このパス成功率というものに注目してみます。
 
前回のワールドカップ南アフリカ大会で、日本代表はベスト16に進出しました。
 
あの大会後に各チームの分析数字が発表され、とてもショックだったことを思い出します。
 
パスの総数は32チーム中31位。パスが少ないのです。
 
そして、パス成功率はなんと32位という最下位でした。成功率は60%です。
 
本数、成功率ともトップは優勝したスペイン。
 
スペインのパス成功率は80%でした。
 
パスサッカーの実力差が結果にあらわれたと言えます。
 
1試合で走った距離が、10位とか11位で日本とスペインはほぼ並んでいたのですが、ボールを持っている攻撃時の走る距離になると、スペインがトップで、日本の順位は下位になっていました。
 
パスが少ない、成功率が低い、しかしボールがどこにあろうと90分間走り続け、結果的にベスト16だったという大会です。
 
このようなデータでもベスト16に入ることが出来たということは相手ボールの時に必死に走り、必死にゴールを守って、少ないチャンスをものにしたということで、日本代表は強いメンタリティで粘り強く戦ったと言えます。
 
日本には遠藤選手を始めとしてパスの名手がいるにもかかわらずパスの本数と成功率が低いということに意外に思うかも知れません。
 
ミランでの本田選手のパス成功率が、プレッシャーのキツイ中盤でも84%を叩きだしているというデータを見て、日本代表とミランの違いについて考えました。
 
ミランでは誰もがパスの出し手であり、受け手である。パスの技術の高さに加えて、パスを受ける技術と戦術を持っている。
 
本田選手も日本代表ではボールが回らないような場面でも、ミランではよいポジションをとって入ればボールが回って来るし、ボールを持った時もパスコースに多くの味方が入ってくれる。
 
誰もがパスを出せて、受けることが出来る。
 
これは、今の日本代表にとってテーマのひとつだと言えます。
 
現代サッカーでは、センターハーフからのパスが攻撃の起点になりトップ下だけが攻撃の起点ではないと言われています。
 
バックラインからのパスの成功率をあげることがパスの本数と成功率をあげるポイントであり、ザッケローニジャパンが本大会に向けてトレーニングしなければならない内容でしょう。
 
私が指導しているチームでは、常にボールを動かすことをテーマにしています。
 
ボールを動かすということは、パスを出す、パスを受けるというプレーをゲーム中に耐えず繰り返すということです。
 
当たり前に思えますが、意外にボールを動かす、パスを回すということは簡単ではありません。
 
ボールを持った選手のパス出しの能力よりも、パスを受ける選手の動きやトラップの技術が必要とされるからです。
 
パスを受ける状態ではない味方に苦し紛れにボールを出すことでパスが失敗することもあります。
 
しかし、もっとも多いパスミスは、相手にパスを当ててしまうというものです。
 
パスコースが空いたと思って蹴ったボールがいつの間にか相手デフェンスの足にぶつかっていたという場面です。
 
正確て強く速いパスを蹴れることも大切ですが、そのボールをワンタッチでコントロールして次のプレーに移ることがパス成功の秘訣だと考えています。
 
短い距離でも強く速いパスを出してみるなどの練習を取り入れながらパスの受け方の練習を行っています。
 
本田選手が日本代表と合流した時に感じることは、パスの出し手は自分という意識と、よいボールを受けるために走るもの自分という意識の中で「日本代表の中でパスの質を高める方法は何か」ということではないかと考えています。
 
皆さんも自分のチーム、自分のプレーの中で、パスの本数や成功率を計ってみると思わぬデータが得られることと思います。
 
相手エンドでのパスの本数と成功率について、お父さんやお母さんの手を借りて、カウントしてもらうことを薦めます。
 
データを見て、自分のパスに足りないものは何か、パスを受ける時に工夫しなければいけないものは何かを考えるきっかけになることでしょう。

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