「移動の延長線上」でサッカーを指導してみると…

DVD教材 練習法 講師

私のチームの練習で最も多く時間を割いている内容は
パス&コントロールの練習です。

 

パスを受ける、パスを出すという技術はどのポジションの
選手であろうが必要な技術ですよね。

 

とくに小学生の8人制サッカーではゴールキーパーの
パス技術が攻撃の組立では重要になってきています。

 

8人制サッカーではコートが狭く、選手が少ないので
ディフェンスラインから3本のパスが通ればゴール前でシュートが狙えます。

 

3本のパスを確実に通すことを意識して練習しています。

 

パス技術をみがくためにはトラップやキックの技術だけを
練習すればよいと思われがちですね。

 

パスが通らないという技術の悩みは、実はボールを扱う
技術以外の部分を改善することで解決する場合があります。

 

ボールを受けるための体の角度をボディシェイプと言いますが
これは、よい体の向きを作ることです。

 

よい体の向きとは左右の足の位置と上半身の向きで
決まります。上半身はシュッと伸ばして視野を確保しやすくします。

 

よい体の向きでボールを受けるためにボールを受ける
位置まで移動するのですが、ここでは重心移動という意識が大切です。

 

よい体の向きを作るとどんなメリットがあるのでしょうか?

・パスを受けたあとにすぐに攻撃方向を向くことができる。

・攻撃方向の敵や味方の様子、スペース、GKの位置などが視野に入りやすくよい判断に結びつけることができる。

・パス方向から遠い足でボールをタッチすることで視野を確保しながら攻撃方向にボールを運ぶことができる。

 

これらのメリットがあるので、よい体の向きを習慣化する
練習は小学生のうちにぜひ身につけておきたいものです。

 

パスを受けて、パスを出すというこの一連の動きの中で
ボールに触る回数はたった2回。2タッチだけです。

 

パス技術を向上させるためにはボールタッチ以外の動きを
よくすることがポイントになります。

 

具体的には次のような流れになるでしょう。

 

パスの受け手は、パスの出し手の動きを見て、自分が動き出すタイミングを図ります。

 

今だ!と判断したら素早くパスを受けたいポイントへ移動するわけですが、この移動で大切なことがあります。

 

ボールが移動する方向と自分が移動する方向が出会う場所に向かって走るということです。

 

移動の延長線上でボールに出会うという意識ですね。

 

パスミスは大きく2つに別れます。

 

足を伸ばしてもボールに届かない。またはやっと届く。

 

この状態ではトラップできずミスになる。

 

リカバリーしようとしているうちに相手に寄せられる。

 

ボールを追い越してしまうような進行方向と逆方向へのパス。
いったんストップしてからボールタッチするので相手に奪われやすい。

 

ボールとの出会い方がスムーズになれば、上のようなパスミスは少なくなります。

 

身体動作としては、足を伸ばしすぎないで

しかも足もとに入りすぎないという「ちょうどよい位置」でボールを受ける動きを身につけることが大切です。

 

ちょうどよい位置に足を出してそこにボールがあること。

 

この動きを良くすることで、よい体の向きを含めて
パスの受け方が上達するということです。

 

ちょうどよい位置とは個人差があるので、何センチと
決めて指導することは出来ませんが、スムーズに足を
出せる位置を探すことが選手の成長につながります。

 

ボールタッチ以外の身体動作がパスミスを減らすために
必要という事に気づいていただけましたでしょうか。

 

サッカーの試合でひとつのプレーが成功するためには
関わる選手たちの身体動作をよくすることが大切である。

 

このような事に重点をおいて指導していますが、最近練習の質が変わって来たように感じています。

読者の皆さんも「技術」と「身体動作」の両面に目を向けてみませんか。

きっと新しい気づきがあると思います。

 

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