日本とブラジルの違いから見る、サッカーが上手くなるとは?

檜垣裕志

日本とブラジルの違い

ブラジルでは、子どもたちは自発的にサッカーをします。

サッカーをするというのは、試合をするということです。

彼らは、サッカーという

  • 試合
  • ゲーム
  • ミニゲーム

を誰かに教わるでもなく、自発的にやるのです。

それは、ブラジルというサッカーの歴史が、すべての国民に浸透しているからです。

しかし、日本ではサッカーは教わるものであり、習うものです。

だからこそ、サッカーを正しく教わる必要があります。

上手いの意味

サッカーが上手くなるとは、どういうことでしょう。

  • ドリブルが上手くなる
  • リフティングが上手くなる
  • フェイントができるようになる
  • 強いキックが蹴れるようになる

部分的なものを見て、それらが上手くなったとして、それはサッカー選手として上手くなったということでしょうか?

要するに、その部分がサッカー選手として、試合にどのように生きる技術となったかが一番重要なのです。

ブラジルには技術書がない

日本には、膨大な技術書などがあります。

そこから何が正しいかどうか、本当に上手くなるには受ける側が考えられねばなりません。

ブラジルには、日本のように技術書もなければ、僕が出しているようなDVDもありません。

なぜなら、彼らにとっては、サッカーの技術は自然に身につけるものだからです。

ドリブルがどうだ、フェイントはこうだ、キックは…、動き方は、ポジション、ポジショニング、戦術などなど、日本のような指導は全くありません。

日本で上手くなるには、

ここは、ブラジルではないですからね。

だからこそ、受ける側が見極めて、

  • 世界のトップ選手たち
  • 強豪国の選手たち

など、プロから正しく学ぶべきです。

僕の言う「利き足のポイントの技術」なんて、強豪国にとっては当たり前の自然なことです。

が、日本ではそうではないので、日本の人たちには正しく学んでほしいのです。

正しい基礎基本

誰もが「基礎基本」が大切と言いますが、本当にそれが

  • 正しいものかどうか
  • 正しく身につけているか

は、非常に微妙です。

  • 止める
  • 蹴る
  • 運ぶ

とは、いったいどのように身につけるものなのでしょう。

それらが具体的且つ明確に指導されているかと言ったら、違うことが多々あります。

  • ドリブル
  • リフティング
  • キック
  • トラップ

などのトレーニングはありますが、試合でそれが活かされてこそ意味があり、サッカー選手としての成長につながる指導でなくてはいけません。

利き足というトレーニングも

利き足のポイントの技術も、勘違いされがちなことに「利き足だけ」と捉えられたり、逆に、わかったつもりで「利き足を使っているだけ」ということがあります。

  • 利き足だけだからダメ
  • 利き足を使ってれば大丈夫

との思い込みなど、どちらも間違っています。

利き足のポイントという正しい考え方の下に、正しい意識・正しいトレーニングがあってこそ、プロの技術である利き足のポイントの技術につながるのです。

試合で活きる技術が本当の技術

本当に上手くなっているかどうかは、試合に活かせてこそです。

試合とは、ミニゲームでもなんでも良いわけで、今までのトレーニングが自分自身の技術として活かされるようになったかです。

リフティングにしても、そのワンタッチワンタッチの質や精度の向上が、試合の中でのボールコントロールにつながっているかであり、すなわち、「ボールを持てる」ようになってきたかどうかです。

試合で「ボールを持てる」ようにつながるようにやらねば、本当に上手くなっているわけではありません。

試合に活かせてこそ、ということをしっかりと頭に入れて、利き足を中心に、ワンタッチワンタッチを意識し、トレーニングに励んでほしいです。

この記事を書いた人檜垣 裕志檜垣 裕志
1970年生まれ 石川県出身。ブラジル選手権一部リーグに所属するチーム。日本国籍者としてプロ契約した2人目のサッカー選手。ブラジル選手権一部リーグのポルトゲーザなどで活躍。当時、ゼ・ロベルト(2006 W杯ブラジル代表)とともにプレーをした経験もある。
FIFA(国際サッカー連盟)公認コーチライセンス、
CBF(ブラジルサッカー協会)公認コーチライセンスを保有
圧倒的なテクニックと確立された指導法には定評がある。現在、明光サッカースクール、東京スポーツレクリエーション専門学校などで、子どもたちにサッカーを指導している。
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