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泥臭い得点が勝敗を決めることが多い

ブラジルワールドカップ日本代表が選ばれましたね。
 
今回のサプライズは、大久保嘉人でした。
 
得点力不足を補おうというザッケローニ監督の考えは凄くよくわかります。
 
今の大久保は体のキレもよく得点感覚もよい。
 
フォワードのカードとして選ばない理由はないとも言えるでしょう。
 
しかし、代表でのプレーは2年半ほど離れていますし海外試合の経験も多いとは言えません。
 
ゴールを嗅ぎ分ける感覚が、海外選手の長いリーチや大きなサイズの前にどれだけ通用するのか、大久保自身も課題に感じていることでしょう。
 
フロンターレでは、風間新監督就任直後はチームが勝てない時期が続きましたが、そんな時期にコツコツと点を取ってくれた大久保。
 
チーム力とは別に、個人技術で点を取る選手と思われがちですが実は、最近の活躍はフロンターレのビルドアップのお陰です。
 
残念ながら選考されなかった中村憲剛とのコンビネーションは誰もが認めるところでしょう。
 
さて、一般的にサッカーの試合で得点するためには、フォワードにボールを集めることがフォーメーション的には鉄則と言えます。
 
しかし、現代サッカーではゴール前に顔を出すタイプのフォワードが求められています。柿谷にしても、その能力が期待されています。
 
ということは、ゴール前までボールを運ぶというパスワークについては日本代表は持ち味といえるでしょう。
 
ペナルティエリア付近までボールを運べば、あとはフォワードの動きと決定力が決め手となるという訳です。
 
日本代表が国際試合で点を取るためには、この方法しかないのかな。普段、疑問に思っています。
 
私が指導しているチームは育成年代ですので、フォワードにボールを集めるというゲームを行っています。
 
相手デフェンスが目の前にいても、積極的にボールを受けて前を向くこと。
 
裏に出る動きも大切ですが、ボールを持って相手ゴールを向くこと。
 
ここが重要だと思います。
 
まだ小・中学生の子供たちには、裏に出る動きだけを求めることは成長に偏りが生まれるのではと考えています。
 
相手ゴールに向かって、相手デフェンスを前にしてボールを持つことをいったん身につけて、突破の難しさと工夫を体験したあとで裏に出てボールを受けるというステップもアリなのではということです。
 
フォワードをやりたいという選手の多くは、ボール扱いが巧みでボールを持つことができる選手です。
 
相手エンドでボールを持つと、時おり、「持ちすぎ」の場面が出てきます。
 
選考された大久保もそのひとりでした。
 
いわゆる球離れが遅い、球離れが良くないという評価を受けるプレーです。
 
小・中学生年代では、各チームのコーチがそのような場面を見ると持ちすぎだ、回りが見えていないという指摘をすることが多いでしょう。
 
持ちすぎると結局ボールを奪われてしまったり、パスコースが無くなってしまうので、チームメイトからも「持ちすぎコール」おきます。
 
しかし、持ちすぎを経験することも育成年代では必要なことだと考えています。
 
ボールを持てない選手はボールに対する自信も持てません。
 
持ちすぎでボールを奪われない工夫をすること、技術を高めることボールを奪われて悔しいという経験を積むこともこの年代では大切なことだと考えています。
 
ですから、私は相手エンドでのドリブルでの仕掛けをどんどん行うよう選手に指示します。
 
球離れがよいという選手は、ボールが持てるけれども回りを生かせる選手です。
 
ボールが持てないからワンタッチではたくという選手はタイミングがよいパスを出せません。
 
持てるから、持つことも離すことも出来る。
 
そう考えています。
 
さらに、大久保のように「自分でなんとかしたい、なんとかしよう」という気持ちが強い選手が、球離れの遅さにつながる場合もあります。
 
この気持ちも大切です。
 
少々強引なプレーは、相手デフェンスも嫌がるものです。
 
相手が嫌がるプレーをすることはサッカーの基本です。
 
キレイに相手の裏を取ることが出来るほどワールドカップは甘くありません。
 
泥臭い得点が勝敗を決めることが多いことも事実です。
 
育成年代の子供たちには、今回のブラジルワールドカップを通してフォワードとは何か、何が求められていて、日本と海外の違いは何なのか。
 
フォワードを育てることが苦手な日本だからこそ、今の子供たちの得点能力を高めなければならない。
 
私、三浦がワールドカップのたびに実感することです。

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