こんにちは!RealStyleフットボール事務局の川手です。言い方は悪いかもしれないですが、大抵の子どもは普通の能力。それなりに走ったり、動いたりできるけれど、他の子どもとそんなに大差はありません。
親なら「うちの子は違う!」って思いたいところですが、客観的に見ると似たり寄ったり。例えば、クリスティアーノ・ロナウドのような飛び抜けた能力なんて、普通は持っていないですよね。
だから、これからお伝えする「普通の子どもをどうやって超一流選手にしたか?」という話は役に立つのではないかと思います。
高校サッカー指導者のレジェンドと呼ばれる井田勝通。もう50年も前に、彼は普通の選手たちばかりの学校を、“育て方”を変えて、50年後の今もなお強豪であり続ける学校に変えました。彼がその学校に関わったのが1972年。なので、半世紀近く強いチームであり続けていることになりますよね。
彼がその学校の監督になって5年で全国高等学校サッカー選手権大会で準優勝。でも驚くのは、さっきから繰り返し言っているように、今でもその“育て方”で、今でもその学校が勝っているってことなのです。
では、その選手たちは飛び抜けた能力を持つ選手だったか?もちろん、少しは優れていたとは思いますが、子どもの頃から桁違いの実力があったとか、そんなレベルではなかったようです。
1970年代は野球全盛。運動神経の優れた子どもは多くが野球選手になっていました。なので、サッカーをやる子どものほとんどは“普通の子ども”だったわけです。
それが井田のポリシー。選手の能力に頼るのではなく、選手にテクニックを体得させること。つまり……結果を大きく変えるのは、選手の体格、体力、運動能力、ましてやセンスなどではなく、「育て方」にあったということ。
で、どうやって彼が子どもたちを育てたのか?どんな育て方をしたのか?という話なのですが、当時の日本サッカーは、メキシコ五輪で銅メダルを獲得したものの、個人能力やテクニック以前に、スピード勝負。
とにかく「相手よりもたくさん走れ!」の時代なわけです。そんな中で、ほとんどの監督は、選手の体格、体力に頼って走れ!走れ!走れ!と言うのが常識的な育て方だったわけです。
そんな中、井田が選手たちに何を言ったのかというと、「美しく勝ちなさい」。ただ走って蹴るだけだったサッカー界で、緩急のあるテンポとドリブルで抜き去るスタイルは高校サッカーに旋風を巻き起こしました。
自らブラジルに足を運んで学んできたメニューを取り入れ、指導者にやらされるのではなく、自分の頭で考えて、創造するサッカー。それが子どもたちの将来にとって間違いなくプラスになるはずだ。そんな育て方をやったわけです。
結果、普通だった子どもたちが躍動し、チームを強豪へと押し上げて、次々とプロ選手となり、プロの世界で活躍する。井田はプロ選手を育成するスペシャリストと言われるようになったわけです。
もう学校の名前は気づいているかもしれませんが、井田が監督を努めた学校は静岡学園という学校で、キングカズこと三浦知良選手をはじめ、川崎フロンターレで活躍する日本代表・大島僚太選手など、毎年プロを輩出していて、1995年に初めて全国制覇を果たし、2020年にも二度目の全国制覇を達成しましたよね。
井田が直接指揮をとったのは2008年まで。しかし、現在も“静学スタイル”と言われる、井田が作り上げた「選手の創造性を引き出す指導スタイル」は継承されていて、この育て方ひとつで、日本のサッカー界で知らない人がいないチームを作ったわけです。
育て方一つで選手の上達っていうのは圧倒的に変わるわけですね。ぜひ、あなたもこの話を参考にして一度育て方について考えてみてはいかがでしょうか?そして…
日本は指導者に押し付けられる練習が多く、自分で局面を打開するチカラを身に付けにくい環境です。だから、DFの選手がペナルティーエリアに侵入してシュートを放つといった意外性のあるプレーが生まれにくいわけですが…
「意外性、創造性を発揮して自分で勝負できる選手になるには、15歳までの間にドリブルやフェイントでイマジネーションあるプレーを徹底して繰り返しやる必要がある」
と井田は言います。……そんな、70人を超えるJリーガーを輩出した高校サッカーの名将・井田勝通の“超一流選手の育て方”を、具体的な練習ドリルに落とし込みました。
日本のネイマールを育成する…それが本講座のコンセプト。ボールを持った時に、自分のチカラで縦に勝負できる選手にすることを目的とした①リフティング→②ドリブル→③実戦トレーニングの3ステップ方式。南米サッカーのように柔軟、リズミカル、パワフルで、実戦で威力を発揮するボールタッチとドリブル技術を体得していただけます!
リフティングは試合で使えないから練習しない…そんなチームがほとんどですが、実は子どものボールとの距離感、タッチのタイミング、空間認知、バランス感覚、そして空中のボールコントロールの善し悪しは、リフティング技術に強く影響を受けています。
リフティング技術が未熟だと、どのように身体をコントロールしてボールを自分のものにするかがわかりません。とっさに身体が動かず、試合中にやって来る高いボール、横にそれたボールに対してアドリブを効かせられないわけです。
試合中にやって来るほとんどのボールをピタリと自分のモノにする、そんな技術を体得させるリフティングドリルを学んでいただけます!
足の裏を使うドリブル、ボールタッチ。今でこそJリーガーの多くが使う技術ですが、実は井田監督が日本に導入したパイオニア。
足裏でボールを扱えるようになると360度自由自在にボールを操ることができるようになるので、前後左右へのドリブルがやるやすくなるだけでなく、シュート、パスがしやすい状況を作ることができるようになります。
足裏を手のひらのように扱えるようにして、高速ドリブルでもボールを操縦できるようにする技術を身に付けていただけます。
10年…ボールコントロールのマスターには時間がかかると井田監督は言います。だからこそ、早く取り掛かることが重要なのですが……多くの指導者はこの事実に気づかず、個人のスキルアップではなく、(パス・キック・戦術・システムといった)試合に勝つための練習に時間を使います。
ドリブルで相手を抜く、空中でボールをコントロールする、そんな個のスキルは、指導者が教えたから出来るものではなく、何万回も練習して自分で体得するもの。子どもの頃からスキルを積み重ねた選手、一方でチーム戦術やシステムの練習に時間を使われる選手、将来その自力に一体どのくらいの差が生まれてしまうでしょう?
個のスキルアップに焦点を当てて、実戦力をつけるためのトレーニングのやり方を公開。今すぐスキルアップに役立てながら、将来に圧倒的な活躍をする自力をつけていただけます!
学校教育法で定められている学校教育で重視すべき3つの要素…
① 知識・技能
② 思考力・判断力・表現力・想像力
③ 主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度
子どもの学びで重要なのが3つの要素を満たせるかどうか。本動画講座はこの学びの3つの要素で構成し、サッカースキルはもちろん、社会が必要とする資質・能力にもアプローチします!
解説編は、なぜ、今、リフティング・ドリブルが重要なのか?目的は何か?どんな練習をすれば良いのか?どのようにすれば良いのか?知識・技術を身に付けるカリキュラムです。
考え方、やり方、練習法を体得しながら、知識・技術の定着を図り、試合で活用できる知識・技術として体系化しながら身に付けていきます。
デモ編は、解説編のリフティングとドリブル技術のお手本プレーをご覧いただきます。お手本のプレーをご覧いただくことで、問題を発見から解決へのプロセスに導き、その中で、どのようにすれば問題解決できるか?何をすれば良いのか?様々なアプローチから、思考力・判断力、そして表現力を身に付けていただけます。
トレーニング編で学ぶのは、①知識・技能②思考力・判断力・表現力・想像力で身に付けた資質・能力を、実戦でどのように発揮するか。とても重要な要素です。積極的に一人で仕掛けて突破する力や、試合中の冷静かつ的確な判断力、そして自らのプレーを客観的に捉える力など、単なる実戦スキルだけでなく、いわゆるメタ認知と呼ばれるキープレーヤーに必要な資質にもアプローチしていただけます!
【テクニック解説編】
第一章 リフティング
はじめに 「なぜ、このリフティングが上手くなると試合で活躍できるようになるのか…?」
Step1 基礎(部位別)…身体、感覚をボールに馴染ませるリフティング8種を習得
Step2 ストッピング…ボールをピタリと止める3種のストッピング技術を習得
Step3 ダブルタッチ…ツータッチで相手を抜く、交わす技術を習得
Step4 ステイ(浮かす)…足裏を地面につけてボールを浮かせる2種の技術を習得
Step5 座りながら…バランス感覚を身に付けるリフティングメソッド
Step6 立ち→座り→立ち…バランス感覚を身に付ける高度なリフティングメソッド
Step7 ショートバウンドシャペウ…テクニック系ドリブラーが使う相手を抜く技術を習得
Step8 叩きつけて浮かす…良い選手が持つ良いリズムを身に付けるメソッド
Step9 バランスを崩す…実戦でバランスを崩した時に瞬時に“元に戻す”技術を習得
第二章 ドリブル
はじめに 「足裏を手のひらのようにして、ボールを自在に操れるようにする」
Step10 ボールタッチ…相手をサクサク交わすための8種のドリブル技術を習得
Step11 その場フェイント…ジンガ、オコチャなど、11種のフェイント技術を習得
まとめ
子どもを練習に夢中にさせて上達させる方法
【デモンストレーション編】
はじめに
「現代サッカーで活躍するのに必要な能力とは?
第三章 リフティング デモンストレーション
Demo 01 インステップ
Demo 02 インサイド
Demo 03 アウトサイド
Demo 04 モモ
Demo 05 頭
Demo 06 肩
Demo 07 カカト
Demo 08 頭にボールをのせる
Demo 09 移動
Demo 10 ストッピング
Demo 11 ダブルタッチ
Demo 12 ステイ(浮かす)
Demo 13 座りながら
Demo 14 立ち→座り→立ち
Demo 15 ショートバウンドシャペウ
Demo 16 叩きつけて浮かす
Demo 17 バランスを崩す
Demo 18 くぐる
Demo 19 スネ
Demo 20 カカト
第四章 ドリブル デモンストレーション
Demo 01 ボールタッチ 足の裏(左右)
Demo 02 ボールタッチ 止まって進む(左右)
Demo 03 ボールタッチ 右左入れ替え
Demo 04 ボールタッチ スキップ
Demo 05 ボールタッチ オコチャ
Demo 06 ボールタッチ 右転がす右またぎ 左転がす左またぎ
Demo 07 ボールタッチ インアウト交互
Demo 08 ボールタッチ アウトイン交互
Demo 09 ボールタッチ アウトサイドツータッチ交互
Demo 10 ボールタッチ 右転がし左インサイド 左転がし右インサイド
Demo 11 ボールタッチ 転がしダブルタッチ
Demo 12 ボールタッチ 後ろ通し(足の裏)
Demo 13 その場フェイント ジンガ
Demo 14 その場フェイント 外またぎ
Demo 15 その場フェイント 内またぎ
Demo 16 その場フェイント まぜる
Demo 17 その場フェイント オコチャ
Demo 18 その場フェイント 転がす 外またぎ
Demo 19 その場フェイント インサイドタッチ 外またぎ
Demo 20 その場フェイント 片足で空中またぎ
Demo 21 その場フェイント クリロナまたぎ
Demo 22 その場フェイント オコチャ→またぎ→つま先
Demo 23 その場フェイント ファルカン
Demo 24 コーンドリブル ルーレット
Demo 25 コーンドリブル ルーレット2回連続
Demo 26 コーンドリブル 360°ターン(ターンアウト)
Demo 27 コーンドリブル 後ろ通し
Demo 28 コーンドリブル 転がしてインサイド
Demo 29 コーンドリブル 転がして後ろ通し
Demo 30 コーンドリブル エラシコ1(アウトイン)
Demo 31 コーンドリブル エラシコ2(インアウト)
Demo 32 コーンドリブル ジンガ
Demo 33 コーンドリブル またぎ1(外またぎ)
Demo 34 コーンドリブル またぎ2(内またぎ)
Demo 35 ヒールリフト ノーマル
Demo 36 ヒールリフト ダブル
Demo 37 ヒールリフト 両足
Demo 38 ヒールリフト 跳ね上げ
まとめ
上手くなるために、やるべきたったひとつのこと。
【トレーニング編】
はじめに
なぜこのトレーニングを実践すると、インテリジェンスが刺激されて、上達が2倍、3倍速くなるのか?
第五章 トレーニング
Tre 01 1vs1…実戦で相手をかわすタイミングを体得する
Tre 02 2vs2…狭いスペースでの技術とメンタルを向上させる
Tre 03 3vs3…味方とのタイミングの合わせ方、判断を高度化する
Tre 04 ミニゲーム(6vs6)1…攻め所を見分ける自力を身に付ける
Tre 05 ミニゲーム(6vs6)2…脳を刺戟して実戦での視野を広げる
まとめ
試合に勝つための練習をするな
ボールに触らなければ上手くならない。ところが、多くのチームでやっていることは、チーム練習…どのように動くか、どうやって味方を使うか、どうやって安全にプレーするか…つまり、ボールに触らないプレーに重点が置かれている。このようにチームが勝つために自分を押し殺してやらされる子ども。数年後、そのスキル・創造力は、一体どのくらいの差が生じてしまうだろうか。
だからこそ一人一人が意識しなければいけないことは、徹底的な個のスキルアップ。今回の動画には、そのために必要十分なメソッドを収録した。最初に解説で学んだら、デモンストレーションのお手本を見て、マネて、創造性、感覚、スキルを刺激して欲しい。ネイマールやメッシ…南米選手のような、しなやかでイマジネーションある動きに近づく感覚を覚えるはずだ。
追伸
子どもの上達欲を刺激して、たくさんボールに触れることで、創造性に富んだ身体とボールのコントロールが生まれ、子どもの躍動する姿にきっと驚かれると思う。今すぐ、このメソッドに取り組んでみて欲しい。
衣装協力